ロボットコンテスト予選で1、2位独占
≪芝浦工業大学≫
アマゾンウェブサービスジャパンが主催するロボットコンテスト「AWS Robot Delivery Challenge」に内村裕教授(工学部機械工学科)の研究室の学生がチームとして出場。シミュレーション予選を1位と2位で通過した。全国の高校、高専、大学、大学院、専門学校から全118チームが参加し、3位から12位が0.6秒の間にひしめく中、3位以下に4秒以上の差をつけての予選通過となった。
同コンテストは、規定のロボットをミニチュアの街に設置されたコースで走らせ、コース各所に点在する住宅に所定の商品を届けるまでのタイムを競う。予選はアプリケーション上のシミュレーションで行われた。学生たちはオンライン上でチーム編成、ミーティングを実施し、タイプアップの課題に取り組んだ。チームは9月15日に行われる実機のロボットを用いた本戦に臨む。
SIP第2期自動運転で自動運転バスを走行
≪埼玉工業大学≫
内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」の実証実験の参加機関として、東京臨海部実証実験の羽田空港地域における実証実験を開始した。
SIP第2期では、羽田空港地域での自動運転技術を活用した次世代公共交通システムの実現に向け、世界的な大手自動車メーカーなど28の参加機関とともに実証実験に参加する。
同大学は、SIP第1期「自動走行システム」/大規模実証実験」に私立大学として初めて参加して以来、2期連続の参加。昨年8月に開発したマイクロバス「リエッセII」をベースにした自動運転バスで産学官連携となる自動運転の研究・開発に取り組んでいく。
教室内の換気と飛沫拡散防止について提言
≪東京都市大学≫
建築都市デザイン学部建築学科の岩下剛教授と理工学部機械システム工学科の永野秀明准教授はこのほど、授業再開に向けた新型コロナウイルスの感染症防止対策に関する教室内の換気および飛沫(ひまつ)拡散防止についての知見をまとめた。
岩下教授は、屋外空気中のCO2濃度は400~450ppm程度であり、屋内でも通風の良い状態(教師1名、児童30名)であれば800ppm程度以下になることが多いため、CO2濃度の値をモニタリングしながら窓開けや扉開けを励行することが望ましいとしている。
永野准教授らは流体解析による換気効率と飛沫の拡散について評価した結果、(1)言葉を発するだけでも多くの唾液が飛散している(2)密閉空間では飛沫は室内に長く留まり、感染リスクが高まることを確認。ドアの把手や机の表面など不特定多数の人間が多く触れる箇所については、頻繁に消毒するなど厚生労働省等が示す対策の有効性を裏付けた。
広島経済同友会と包括的連携協定を締結
≪広島工業大学≫
広島の地域社会や経済の発展に向け、広島経済同友会と包括的連携協力協定を結んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、調印式は行わず、書面回覧での締結となった。
協定の内容は、(1)地域社会・地域経済の活性化(2)地域社会や地域経済が抱える課題を解決するための調査・研究(3)人材育成(4)人的交流の推進を軸とした相互連携。
広島経済同友会は、企業経営者・幹部を中心に構成。業種の垣根を越えて交流し、伝統産業のブランド化や地域の人材育成などに取り組む。4月に同会幹事に就任した長坂康史学長は「地域に根付いた創造の拠点を目指し、ひとづくりから地域貢献したい」と話している。
日産のカーシェアのEVステーション開設
≪金沢工業大学≫
日産が展開するカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」のEVステーションを扇が丘キャンパス(石川県野々市市)に開設、電気自動車(EV)「日産リーフ」を2台配備し運用を開始した。扇が丘キャンパスを拠点に、白山市の白山麓キャンパスまでの移動手段として活用、当面は教職員の利用を促進し、2021年度以降は学外利用への範囲拡大を予定している。
今後は、実際に使用した車両の運行データをもとに、過疎地域におけるEVカーシェアリングの効率的な運用の検証に繋げ、将来的には地域産業や地産地消エネルギーの効率的な運用のための研究開発に活かしたい考え。