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日産コロナ禍で再建険しく 「選択と集中」の戦略いかに (2/2ページ)

 3社がそれぞれ強みを持つ分野の「リーダー」となって他の2社に商品技術やサービスを提供。「連合内の投資総額40%削減」などで各社の効率化に貢献するとしたもので、日産は日米中を担当する代わりに、欧州やロシア、南米、北アフリカではルノーの、東南アジアとオーストラリアなどでは三菱自の協力を得る。車両開発でも協力を深め、軽自動車の日産「デイズ」と三菱自「eKワゴン」のような兄弟車が海外でも増える見込みだ。

 絞り込み不足も

 ただ、一連の集中戦略にも絞り込み不足感はある。ルノーが担当する欧州で、日産はスペイン・バルセロナ工場の閉鎖方針を打ち出した一方、欧州連合(EU)離脱に関連して閉鎖が取り沙汰された英サンダーランド工場は維持する。

 そして、内田氏が「一番の課題」と認めるのは、資金繰りだ。既に実施した7000億円の借り入れや1兆3000億円の融資枠(コミットメントライン)設定で「数カ月分」は問題ないとするが、資金繰りの改善には一定の台数を売らなければならない。

 立ちはだかるのはコロナ禍だ。日産は23年度の世界自動車需要を18年度比約5%減の「8960万台」にとどまると見積もる。「皮肉だが今こそ『ゴーン流』の独裁が必要」。総会で株主から発破をかけられた内田氏は「(中計は)私が百パーセントリードし、確実に達成・実行できるものを示した」と答えるしかなかった。(今村義丈)

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