金融

経営が危険な銀行ランキング ゾンビ化している機関を見極める (3/3ページ)

 危険すぎる地銀…「第4のメガバンク」構想とは

 一方で、ランキング順位が高い銀行を見ていきましょう。1位みちのく銀行、2位島根銀行、3位清水銀行と続きます。青森・函館地盤の地銀である、みちのく銀行は、純利益の増益率がマイナス786%となり、20年3月期の純利益は赤字に転落しています。島根銀行も純利益の増益率がマイナス724%と、こちらも20年3月期の純利益が赤字転落となっています。

 コロナの中で、銀行のオンライン取引が急浮上しています。この変化を敏感にとらえた地銀も存在します。ランキングこそ危険度18位ですが、富山第一銀行は4月6日に融資プラットフォームを提供するベンチャー企業のクラウドローンと提携しています。同行のカードローンを来店不要でネットから申し込めるようにし、6月をめどにインターネット上で自宅から預金やローンの取引を目指しています。やや遅いと思われるものの、外圧によって改革を進めている銀行もあるのです。

 島根銀行や福島銀行など地方銀行と言えば、SBIホールディングスが出資し、フィンテックの導入や運用ノウハウの提供を軸に地銀連合「第4のメガバンク」を構想があります。この構想は、地域金融機関への共通システムの提供や収益力強化戦略の提供などを担う「SBI地方創生サービシーズ」と、地域の企業などへ投融資する「SBI地方創生投融資」の2社があり、その上に統括会社「地方創生パートナーズ」が置かれています。また、これとは別に資本提携先の地銀を取りまとめる100%出資の持ち株会社「SBI地銀ホールディングス」を設立する。SBIはすでに島根銀行や福島銀行、筑邦銀行、清水銀行の4行とは既に資本提携をしており、最終的に10行程度がこの地銀連合に参加すると想定しています。地銀再生の1つの道筋は、SBIによるものになるでしょう。

 地銀には長い歴史と伝統があり、地域に根差した良い点がある。コロナ後も地方再生に欠かせない社会インフラだからこそ、地銀は先を見据えた基盤強化が急務だと言えます。(テクニカルアナリスト 馬渕 磨理子)

 馬渕 磨理子(まぶち・まりこ)

 テクニカルアナリスト

 京都大学公共政策大学院を卒業後、法人の資産運用を自らトレーダーとして行う。その後、フィスコで、上場企業の社長インタビュー、財務分析を行う。

(PRESIDENT Online)

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