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テラヘルツ光照射による細胞内タンパク質重合体の断片化 (2/2ページ)

 本研究成果は、生体を構成する脂質の「質」(リポクオリティ)の違いを的確に捉えることを可能にするものであり、生命科学研究のさまざまな分野における複雑な生命現象の理解に貢献すると期待できる。

 ■プロフィル

 つがわ・ひろし 2012年に大阪大学工学部にて博士(工学)を取得。理研環境資源科学研究センターメタボローム情報研究チームと生命医科学研究センターを兼務し、これまで主に質量分析およびメタボロームに関連する論文を筆頭著者として20報執筆。

 ■コメント=質量分析を基軸としたデータサイエンスでさまざまな代謝性疾患に潜む分子メカニズムを捉えたい。

 ■トークイベント「理研DAY:研究者と話そう!」 7月31日にオンライン開催

 理化学研究所(理研)は研究者とのトークイベント「理研DAY:研究者と話そう!」を7月31日(金)にオンラインで開催する。

 上段の記事にも登場している理研環境資源科学研究センターメタボローム情報研究チームの津川裕司研究員が「代謝の多様性が分かる最先端技術」をテーマに研究の概要を説明し、参加者と質疑応答を行う。

 すべての生命は、外界の刺激に対して「代謝」のバランスを常に変化させながら、つまり環境に適応しながら生命活動を維持している。ヒトを含む動物は、代謝システムが破綻すると病気になることがある。一方、その治療薬として植物の代謝により合成される化合物が薬となることがある。津川研究員らは、最新のテクノロジー(メタボローム解析)とコンピューター技術によって解き明かされる代謝の多様性を軸に生命を理解しようとしている。

【日 時】2020年7月31日(金) 18:00~18:30

【対 象】小学生~大学生、一般

【視聴方法1】先着50人(研究者とのトークに参加可能。要事前申込み)

【視聴方法2】YouTubeでライブ配信予定。当日視聴可。

【詳 細】https://www.riken.jp/pr/events/events/20200731_1/

【問い合わせ】理化学研究所広報室event-koho@riken.jp

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