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ソニーEV市販ゼロではない 微妙な体感や耐熱・耐震…実現にハードル高く (2/2ページ)

 トヨタに部品供給

 一方でソニーは、トヨタ自動車系の車載部品大手デンソーに画像センサーが採用されるなど車載部品メーカーとしての地歩も固めつつある。トヨタの高級ブランド「レクサス」のセダン「LS」などに既に搭載されているのだ。

 こうした実績もあってか、VISION-Sの開発責任者の川西泉執行役員は「車を作ることに、それほど『難しい』という印象はなかった」と強調。年度内に公道試験を行うとしており、市販についても「よりよいユーザー体験を追求するのがソニーの使命であり、可能性はゼロではない」と明言した。

 近年、財務体質が強化されたソニーにとって次に必要なのは「ソニーらしさ」といわれる。VISION-Sはその象徴となれるのだろうか。(桑原雄尚、今村義丈)

 VISION-Sの主なスペック

 サイズ(全長×全幅×全高) 4.895×1.9×1.45メートル

 ホイールベース 3メートル

 車両重量 2.35トン

 停止状態から時速100キロまでの要加速時間 4.8秒

 最高速度 時速240キロ

 駆動方式 前後の2つのモーターで四輪駆動

 乗車定員 4人

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