フジテレビ商品研究所 これは優れモノ

花王「エスト バイオミメシスヴェール」 極薄膜で覆い潤いで満たす (2/2ページ)

 極細繊維の元となる化粧液の「ヴェールポーション」を糸状にして吐出して、極薄膜を肌の上に作り出すには、大型の装置が必要だった。小型高機能で、家庭で安全に使える機器(ディフューザー)を作るのに約4年の時間をかけた。このディフューザーにパウチに入ったヴェールポーションをセットすると、中の液体がプラスに帯電して、マイナスの肌に向けて1本の糸となり、引き寄せられるようにして肌の上にベールがつくられる。これまでは、額や頬といった広い部位への使用をすすめてきた。この9月には、目元や口元といった直接吹き付けにくい部位にも手入れができるよう、肌と同じようにベールを吹き付けることができ、気になる部位にベールを貼りつけられる「ヴェールアプリケーター」を発売した。

 --顧客の反応は

 花王のプレステージ化粧品ブランド「est(エスト)」を通じて同商品を提供している。エストは百貨店をメインに展開する当社の最高級ブランドだ。20年以上の歴史を持つが、今回の商品を通じて、初めてこのブランドを使う人が購入者の8割近くに上った。他社の高級ブランドとは全く違うカテゴリー商品で新たな顧客を取り込むことに成功している。

 ■フジテレビ商品研究所 「企業」「マスコミ」「消費者」をつなぐ専門家集団として1985年に誕生した「エフシージー総合研究所」内に設けられた研究機関。「生活科学」「美容・健康・料理」「IPM(総合的有害生物管理)」の各研究室で暮らしに密着したテーマについて研究している。 http://www.fcg-r.co.jp/lab/

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