記者が実食したのは、青竹打ちの「らうめん」。まずはスープから頂く。かなりあっさりしたものを想像していたのだが、しっかりとした素材のうま味を感じ、そこにやわらかめの麺が絶妙に絡み合う。焼豚はかみしめるほどに肉の甘味が口の中に広がるようで、味がしみたメンマもいい食感だった。
「来々軒」は今後、ラー博で3年間の出店を予定しているという。オープン前に、店を見た邦夫さんは「懐かしくて何ともいえない。色々な人に、昔ながらの『来々軒』のラーメンを食べてほしい」と顔をほころばせた。
雄作さんも「将来的には元々あった浅草の地に店を復活させたい」と夢を語った。このほか、ラー博では1階の展示ギャラリーで、「来々軒」に関するこれまでの調査結果を資料や映像で展示している。ラーメン史に輝く「伝説の味」をぜひご賞味あれ。