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プロ誘致が地域活性化の起爆剤に (1/2ページ)

 米国内の新型コロナウイルスの感染者数は依然として増加傾向にあるものの、4大プロスポーツリーグやカレッジスポーツは何とか開幕を迎えている。しかし、マイナーリーグベースボールでは今シーズンの全スケジュールがキャンセルとなり、サマーリーグとフォールリーグも中止となった。(帝京大学教授・川上祐司)

 これによってフロントオフィス、グランドクルー、スタジアムのコンセッションベンダーに多大な影響を及ぼしたという。加えて、マイナーリーグの選手もゲームがないためメジャーリーグに呼ばれることもない。才能を認められる機会がなくなってしまったことが、マイナーリーグのスタジアムにシーズンが到来しない最大の影響だと関係者は話す。

 スタジアム続々開設

 3月にスプリングトレーニングキャンプが中止になりレギュラーシーズンの開幕が危ぶまれたMLB(大リーグ機構)だが、コミッショナーの強行採決による60試合制のレギュラーシーズンも無事に終了した。ポストシーズンを勝ち進んだロサンゼルス・ドジャースとタンパベイ・レイズで今シーズンのワールドシリーズは当初の予定通りの日程で開催された。

 しかし試合会場は、コロナ禍の選手および関係者の健康と安全性への考慮によりポストシーズンを含めて南カリフォルニアとテキサスで行われ、ワールドシリーズは今シーズンにオープンしたテキサス・レンジャーズのホームパークであるグローブライフ・フィールドでの開催となる。

 昨シーズンまでのボールパークと同様に地元生命保険会社であるグローブライフ社が2048年までネーミングライツを取得している。酷熱のテキサスでファンにとっては念願のルーフ付きの新ボールパークである。この大一番は地元と関係者は多大な恩恵を受ける。

 また、当初の予定通りレギュラーシーズンが開幕したNFL(ナショナル・フットボールリーグ)では、セントルイスからロサンゼルスに移転したロサンゼルス・ラムズのホームスタジアムとなるソーファイ・スタジアムがオープンした。既に22年の第56回スーパーボウルと28年ロサンゼルスオリンピックの開会式とサッカー会場となることが決定している。

 さらにラスベガスでもオークランドからフランチャイズを移転したラスベガス・レイダースのホームスタジアムとなるアレジアント・スタジアムがオープンした。同地に本社を置く超格安航空会社(ULLC)がネーミングライツを取得している。NFLチームの誘致に伴う年間の経済効果は約6億2000万ドル(約649億5100万円)が見込まれるほか、2250万ドルの地方税収と1250万ドルの州税収より1340万ドルがネバタ州と地域の教育資金として還元される。プロスポーツの機能は単にチーム経営や選手だけの問題ではない。

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