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「課題は湯切り」 開発に1年…7倍サイズの「ペヤング」はこうして生まれた (1/2ページ)

SankeiBiz編集部
SankeiBiz編集部

 まるか食品は2日、通常の約7倍の大きさの「ペヤング ソースやきそば」をコンビニエンスストアで先行発売する。これまで展開してきた大盛り商品とは一線を画する特大サイズで、その名も「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」。発売前からインターネットやメディアで大きな反響があり、同社は「圧倒的なボリューム感を感じてもらえるはず」とヒットに手応えを感じているが、単にサイズを大きくしただけかといえば、さにあらず。商品化への道のりは決して平坦ではなく、「並々ならぬ苦労があった」と開発者は振り返る。

きっかけは社長の“鶴の一声”

 「もっと大きいやつを作ろう」。商品化のきっかけは丸橋嘉一社長が発した“鶴の一声”だった。

 2004年に発売された「ペヤングソースやきそば超大盛」は通常の約2倍のサイズだった。満腹感が得られると好評で、当時の大盛りブームを背景にヒット商品になった。14年後の2018年には、通常の約4倍となる「ペヤングソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」を発売。規格外の大きさが話題となり、日本食糧新聞社が主催する食品品評会「第37回食品ヒット大賞」で優秀ヒット賞にも選ばれた。

 しかし、丸橋社長が求めたのは「GIGAMAX」をも上回るサイズ。同社製品開発課係長の小島裕太さん(31)は「今までにない大きさ」に不安を覚えたという。商品化へのハードルとなったのは、カップ焼きそばの宿命ともいえる「湯切り」だった。ペタマックスの内容量は通常の約7.3倍の878グラム。そこに2.2リットルのお湯を注ぐことになる。「容器がどこまで耐えられるのか。その課題をクリアする必要がありました」(小島さん)。

 ペヤングといえばかつて、ふたの裏から3か所のツメを押し上げ、空いた穴から湯切りする独特の容器で親しまれた。湯切りの際、お湯を一気に流そうとすると容器内の麺も一緒に流れてしまうリスクもあり、コツが少し必要だったが、2015年からは密閉型の湯切りシールふたにリニューアル。湯切りで失敗する心配もなくなった。

 だがペタマックスでは、湯切りの際に2キロ以上の荷重が容器やふたにかかることになる。小島さんは「容器もふたも新規で作る必要がありました。しっかりと湯切りができるのか。設計とテストを何度も繰り返しました」と語る。

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