ビジネスアイコラム

関西で根付く日露文化交流 政治的対立絶えない両国の理解を促進 (2/2ページ)

 そんなヌルペイソワさんには夢がある。サンクトペテルブルク時代に、現地の財団が運営していた舞踏会を日本でも開催することだ。ロシアの貴族文化を彩った舞踏会は、レーニンによる1917年のロシア革命以後は開催されなくなっていたが、ソ連時代末期の80年代から徐々に復活。現在はモスクワなど主要都市で、正装した数千人の男女が集う壮麗な舞踏会が開催されている。

 有志を集め、練習を繰り返し、2018年に神戸市内で初めて舞踏会を開催。約200人が参加する盛大な会となった。翌年には規模を拡大して開催。ヌルペイソワさんが恩師と仰ぐ、舞踏会を手掛けるサンクトペテルブルクの財団代表、タマラ・セミョーノバ氏も視察に訪れた。

 新型コロナの影響で今秋の舞踏会は開催できなかったが、「何としても来春には開催したい」と意欲を燃やす。

 「私の娘もローディナの教室に来る子供たちも、文化を学ぶことで初めて日露双方の気持ちが分かると思う」とヌルペイソワさんは語る。母として子供たちの未来を思う気持ちが、彼女らのエネルギッシュな行動の原動力となっている。(産経新聞大阪経済部 黒川信雄)

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