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将門塚「カエルの置物」が消えた? 世間を震撼させた“誘拐事件”を機に奉納 (2/2ページ)

SankeiBiz編集部
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 参詣者、今も続々

 明治期には、大蔵省(当時)の敷地となった。1923年の関東大震災の後、省の建物を建てると、役人に死者や病人が続出したとも伝わる。先の大戦後、米軍が接収し、整地しようとしたところブルドーザーが横転し、死者も出たという。いずれも「将門の祟(たた)り」とされる伝承だが、真偽は不明だ。

 雨のぱらつくある平日の昼下がり。あいにくの空模様にもかかわらず、将門塚を訪れる人は絶えなかった。皇居外周を走る「皇居ランナー」の男性は、首塚に手を合わせると足早に去っていった。飲食店で働いているのだろうか、エプロンを身に着けた女性は濡れるのも気にせず膝をついて祈っていた。将門の首を供養するために建てられた将門塚は、歴史を今に伝える貴重な文化財であるとともに、周辺で働く人にとって大切な祈りの場でもある。

 「きれいになったね」。将門塚の前でタクシーから降りた2人組の女性がこうもらした。将門塚は4月末、1961年の第1次整備工事から数えて6度目となる改修工事を終えた。現代的で、より清浄な雰囲気を漂わせていた。

 史蹟将門塚保存会のホームページによると、改修工事は「敷地内の安全性と管理性の向上を目指すと共に、これからの時代にふさわしい新しい将門塚として皆様に愛されること」を目指したという。だが、海外などに赴任するビジネスパーソンの無事を祈願して置かれたカエルの石像はない。置物は今、神田明神境内に保管されているが、一般公開はしていないという。神田明神は「衛生にいっそう気をつかう時代なので、持ち帰っていただければ」(担当者)として、カエルの置物に限らず、物品の寄進を控えてもらう方針だ。

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