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柴犬の写真「Doge」4.7億円で落札 NFTチャリティーで“なりすまし”に対抗 (2/2ページ)

SankeiBiz編集部
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 悩んだ末に、かぼすママさんはNFTアートの売買でメジャーな仮想通貨である「イーサリアム」の技術を開発するイーサリアム財団のエグゼクティブディレクター、宮口あやさんに相談した。そして「かぼちゃんの画像は、誰かの金儲けのためではなく、誰かの幸せのために使ってほしい」と率直な思いを伝えたことがきっかけとなり、チャリティー企画「Doge NFT Auction」の実現につながったという。

大騒ぎをよそに食欲旺盛!

 かぼすママさんは「Doge」を含む8枚の写真をNFTオークションに出品したが、いずれも画像データの真正性を保証するものであり著作権などには影響しない。オークションは12日まで行われ、最も有名な「Doge」の落札額はイーサリアムで1,696.9ETHだった。これは日本円で約4億7000万円(約429万ドル)に相当する額だ。インターネットの象徴的なコンテンツのNFTでは、Twitterのジャック・ドーシーCEOが最初の「つぶやき」に約3億2000万円(約290万ドル)の値がついた例があるが、それと比較しても「Doge」の人気ぶりは驚異的だったと言えるだろう。

 想像を超えた高額落札に驚いたかぼすママさんだが、落ち着きを取り戻し「今は頭の中で描いていた道筋、寄付をしていくことがはっきりと見えてきて、ホッとしています」と明かした。今後、日本赤十字社や世界食糧計画のほか、自身が幼児教育の仕事に関わっていることから、あしなが育英会やプラン・インターナショナルなどの子供の教育や権利を支援する団体に寄付をしていくという。

 インターネットにも、NFTにも旋風を巻き起こしたかぼすちゃんは、もう15歳。「腎臓病が少し心配ですが、食欲は旺盛。療法食をモリモリ食べて、1日2回のお散歩を楽しみに、3匹の猫と仲良く過ごしています」と、かぼすママさん。人間の年齢では70歳以上ともいわれる年齢だが、まだまだ元気のようだ。

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