《東芝の定時株主総会が25日午前、東京都内で始まった。昨年7月の定時株主総会の運営が「公正ではなかった」とする外部弁護士の調査報告書を受け、総会の直前になって東芝が人事案の一部を修正する異例の事態に発展。しかし、一部の株主は永山治取締役会議長(中外製薬名誉会長)らの選任に反対しており、激しい攻防が予想される》
《総会は午前10時に始まった。綱川智社長は冒頭のあいさつで、車谷暢昭氏が4月に辞任したことに伴い、社長に就任したと報告。「株主を含めたステークホルダーとの信頼回復に努める」と述べた》
《綱川氏は令和3年3月期連結決算で、減収になったものの、最終損益で2年ぶりの黒字転換を果たしたと強調。各事業部門の詳細の報告に続き、昨年7月の定時株主総会の運営が公正だったかどうかをめぐる会社側の調査結果の報告が行われ、担当者が、東芝が経済産業省と共謀して議決権行使を妨げたことなどは確認できなかったと説明した》