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楽天のワクチン接種、ヴィッセル神戸にもたらした波及効果 (2/2ページ)

 コロナ禍の時代だからこそ

 さらに、Jリーグのクラブが関わっているからこその“特典”もある。ピッチサイドの散策や撮影ができる企画「ピッチサイドウオーク」を実施したり、接種完了者にチームのオリジナルクリアファイルを配布したり。ファイルを持っている人は、試合のチケットやグッズが当たるキャンペーンにも参加できるという。

 「サッカー界にも協力してもらった。(接種に懐疑的な割合が高いとされる)若年層にもワクチンの安全性を認知してもらい、接種が進むようにしたい」と三木谷氏。

 Jリーグが5月28日に開示した2020年度の経営情報によると、コロナ禍により各クラブの入場料収入は前年度比約6割減となった。中でも、19年度に営業収益がリーグ史上最高となる114億円だったヴィッセル神戸は約67億円減の記録的な減収に見舞われた。

 それでも、張り替えでいらなくなったポスターがほしいという新たなファンがいる。エピソードは、こんな時代だからこそ、Jリーグのクラブをはじめとしたスポーツ界が心を傾けるべきことを示している気がする。

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