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家具大手イケアが東京ゲームショウに初出展 「ゲーミング家具」の選択肢に

SankeiBiz編集部
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 家具大手のイケア・ジャパンが30日、千葉市美浜区の幕張メッセで開催した日本最大規模のゲーム見本市「東京ゲームショウ」に初めて出展した。パソコンメーカーのASUS(エイスース)とタッグを組み、ゲームを遊ぶのに適した「ゲーミングパソコン」用の家具の販売を拡大する。日本は家庭用ゲーム機を販売する任天堂やソニーの影響力が強く、パソコンでゲームを遊ぶ層が広がりにくいとされているが、イケアの広報担当者は「国内市場のポテンシャルは大きい」と意気込む。

オフィス向け家具が「ゲーム用」に…

 真っ黒なデスクは横幅180センチメートルで、大型の湾曲モニターの隣にノートパソコンを置けるほど大きい。イケアがASUSのゲーミングブランド「ROG」と共同開発した昇降式のゲーム用デスク「ウップスペル」(税込み8万4990円)だ。

 イケア広報担当の宇治野慎吾さんは「上海でASUSとワークショップを行い、ゲーム用の家具を開発しました」と胸を張る。

 ゲーマーの要求にこたえられるようにカスタマイズ性にこだわり、高さを70~120センチメートルの間で変更できるようにした。立ったままパソコンで仕事をする「スタンディングデスク」としても使うことができる。電動の昇降式デスクは10万円を超えるものが主流だが、普及を目指して価格を抑えたという。

 ゲーム用の椅子「マッチスペル」(同1万5990円)にも、手すりの角度を細かく調整できる機能がある。リビングなどに置かれることの多いイケアの家具と、ゲーマーが求める家具では方向性が異なりそうだが、実は意外な親和性があった。「以前、オフィス向けのデスクを販売していたところ、10代や20代の方がゲームを遊ぶために使われていたことが分かりました。そのため、今はそのデスクの商品分類を『ゲーム用デスク』に改めています」(宇治野さん)

 今回、ASUSと組んで本格参入することになったが、技術的な素地はあったというわけだ。

イケアをゲーマーの選択肢に

 調査会社のレポートオーシャンによると、昨年のゲーミングコンピュータの世界市場規模は約399億ドル(約4兆4600億円)に達し、今後も成長が続くことが見込まれている。

 ゲーマー向けの家具や雑貨の需要も広がるとみられるが、ゲーム用の家具を選ぶとなった時に「イケアが選択肢に挙がらない」(宇治野さん)のが現状。そこでゲームの分野で実績のあるASUSと協力し、ゲーマー向けに強くアピールしていくのが狙いだ。

 宇治野さんは「新型コロナウイルスの影響で、“お家時間”の充実やリモートワークのためにゲーミング家具の需要は増えていくでしょう。パソコンゲームがなかなか普及しないとされる日本ですが、ゲーミング家具を展開するのは世界で中国に続いて2番目。それほど大きなポテンシャルがあると考えています」と話す。

 本格的なゲーマー向けの家具のデザインは黒が基調だが、女性やカジュアルゲーマー向けには、リビングにも馴染む白いゲーミング家具を提供。客層の拡大を目指すとしている。

 イケアは先行して25種類のゲーミング家具や雑貨を展開しており、年に4回行われる新商品発表のタイミングに合わせてゲーマー向けの製品を追加していく方針だ。

 東京ゲームショウはオンラインでの情報発信を中心に、10月3日まで開催。今年は感染症対策のために会場の規模を縮小して一般来場者の参加を見送った。

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