北海道新幹線緊急停止 レール隙間の金属片の分析依頼 JR北が外部調査機関へ

 

 北海道新幹線が1日に貨物列車と線路を共用する青函トンネル内で緊急停止したことを受け、JR北海道は6日、3本あるレールのうち、新幹線用と在来線用のレールの隙間に落ちていて停止の原因になったとみられる金属片の分析を、外部の調査機関に依頼すると明らかにした。

 金属片は、新幹線と貨物列車の車輪や車体のほか、青函トンネルの構造物の可能性もあり、JR北海道は金属片の用途を特定した上で落下の原因を調べる。沿線の北海道と青森県は、原因や今後の対策をJR北海道に報告するよう求めた。

 新幹線が緊急停止したのは1日午後1時15分ごろで、新函館北斗発東京行き「はやぶさ22号」が旧吉岡海底駅付近を走行中、自動列車制御装置(ATC)の停止信号を受信し、開業後初めて、非常ブレーキが作動した。金属片が通電し、運行システムは貨物列車が走行していると誤って認識したとみられる。