GENBI(現美)新幹線の車内を初公開 ~JR東日本のアート列車~カフェでは新潟の食でおもてなし

 
現美新幹線の11号車。車両シートやカーテンを松本尚氏が現代アートで表現した=11日(臼井慎太郎撮影)

 JR東日本は11日、現代アートで外装や内装を装飾した「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」の内部を初公開した。車内には絵画や映像などの作品が展示され、カフェスペースも設けられている。車体の側面は写真家の蜷川実花さんが撮影した花火の写真で彩られている。

 11号車から16号車までの6両で編成され、11号車は松本尚氏、12号車は小牟田悠介氏の作品でそれぞれ装飾。13号車はカフェ部分が古武家賢太郎氏の絵画、キッズスペースは林泰彦氏と中野裕介氏による作品で構成されている。

 14号車は石川直樹氏の写真作品が並び、15号車は荒神明香氏の立体アート。16号車では米国のブライアン・アルフレッド氏の映像作品を車窓を眺めるように楽しめる。

 カフェでは、魚沼産コシヒカリの米粉や佐渡のバターを使ったスイーツ、燕市のツバメコーヒーなどが提供され、新潟が誇る「食の魅力」を味わうことができる。

 現美新幹線は、上越新幹線の新潟-越後湯沢間で29日に運行を開始。4~6月はゴールデンウイークと土日の計24日、とき号として1日当たり6本走る。所要時間は片道50~54分。

 6月までは、6両編成のうち1両は指定席として一般向けに発売され、通常の切符で乗車できる。残り5両はJR東のツアー商品として販売する。

 ツアー商品には、金属加工の産地として知られる燕市の企業が手掛けた現美新幹線ロゴ入りスプーンとフォークのセットが付く。新潟-越後湯沢間の代金は片道で大人5400~5900円。