台風10号の影響で岩手の大雨続く 9人死亡の岩泉町では2千人孤立情報も

 

 台風10号の暴風雨の影響で、岩手県岩泉町で2千人が孤立している可能性があると、国土交通省が31日、発表した。

 国交省によると、岩手県内の小本(おもと)川水系の氾濫により、国道340号で倒木や土砂流出で、国道455号も冠水で通行止めになった。このほか、2県道が冠水などで通行止めになり、岩泉町役場周辺が孤立。周囲には、住民ら約2千人がいるとみられる。

 気象庁によると、28日午前0時~31日午前6時、岩泉町では同期間内の1時間の降水量が観測史上最も多い70・5ミリを記録した。

 岩手県警は、岩泉町内の高齢者施設付近で入所者9人の遺体を発見。久慈市でもがれきの中から高齢女性の遺体が見つかった。北海道では3人が行方不明になった。