小池知事、五輪に向け「環境先進都市を推進」 豊洲、五輪費用に言及せず

 
五輪に向け、東京を環境先進都市にすると述べた小池百合子都知事=2日、東京都千代田区

 東京都の小池百合子知事が2日、都内で行われた「朝日地球会議2016」(朝日新聞社主催)で講演し、金融機関などが環境対策に必要な資金を債券市場から調達する「環境債(グリーンボンド)」について「新しい試みとして、東京都として発行することをいま計画している」と話した。

 グリーンボンドは再生可能エネルギー導入や省エネ対策など環境分野に使途を限定した債券。国際的には企業や自治体による発行の動きが広がっているが、国内での例は少ない。

 小池知事は「日本の企業がパリ市のグリーンボンドに投資するなど、日本のお金がわざわざ他の国の環境推進に使われている。東京が発行することで、東京の環境をみなさんのお金で良くしていくのは当然のこと」と述べ、意欲を示した。時期や規模などの検討状況は明らかにしなかった。

 また、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、「環境先進都市東京を高らかにうたって推進する」と述べた。20分の予定を超え約30分にわたり熱弁を振るったが、検証を進めている築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)で盛り土が行われていなかった問題や東京五輪の開催費用についての言及はなかった。

 「挑戦する東京!日本から世界へ」と題した講演で小池氏は、クールビズを打ち出した環境相時代の実績を強調しながら、「五輪とその後を見据えて、環境先進都市東京ここにありというベースを着実に描いていきたい。具体的な実行プランを策定中だ」と述べた。具体的な施策としては、都施設の照明のLED化や、自転車シェア、都バスへの燃料電池導入など、各種環境施策の推進を掲げた。

 また、都民1人1人の意識改革が必要とした上で、「エコだハウス」と名付けた自身の自宅の例も紹介。LED化や風の通りやすい設計で効果を得ているとし、「エコだハウスと名付けたいから練馬区江古田近くに土地を買った。これが『小池式』だ」と述べると、会場からは笑いが起きた。