レアアースの輸入量【拡大】
大同特殊鋼はレアアースの使用量を4割削減したネオジム磁石を開発し、信越化学工業もエアコン向け磁石について、ジスプロシウム使用量を半減させたタイプに切り替える。
一方、使用済み家電や自動車から回収する技術開発も急ピッチだ。パナソニックは兵庫県内でエアコンからネオジムを取り出す装置を稼働しており、平成24年度は1・2トンを回収できる見込み。
ホンダもハイブリッド車(HV)用の使用済み電池から回収したレアアースの再利用を4月に開始。80%以上の回収が可能で、年内にニッケル水素電池向けに再利用する。
レアアースをめぐっては、22年9月の沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中対立を受けて、中国政府が事実上の対日輸出を停止したことで価格が急騰。23年夏には1年前の約10倍に高騰した。
これを教訓に日本企業は、一時は中国に9割以上を依存していた調達先の多様化を進めるとともに、レアアースの使用量を減らす取り組みを加速。今年上期の中国依存度は5割弱までに低下した。