また、火星に着陸しないため予算もNASA(米航空宇宙局)の計画より大幅に安い10億ドル(約920億円)以内で済むといい、NASAに資金提供を求めない「米国のための“慈善事業”である」と胸を張った。
乗員となるカップルは打ち上げの半年~1年前に決めるが、夫婦が選ばれる可能性が高いという。今回、チトー氏は乗り込まないが、48歳のマッカラム氏は妻のジェーン・ポインターさん(50)とともに候補者に名乗りを上げた。放射線被ばくの危険性があるため出産年齢を過ぎたカップルを選ぶが、選考テストは非常に厳しいものになるという。
01年に2000万ドル(約18億4000万円)を支払い、民間人初の宇宙旅行に挑んだチトー氏は会見で、今回の計画の目的が中国に打ち勝つことであると公言し「宇宙探査は米国の発展と繁栄に向けた触媒だ。子供たちに夢を与えるためにも計画を実現させたい」と意気込んだ。既に6歳の男の子が10ドル(約920円)の寄付を申し出たという。