山崎豊子さん死去 不本意だった「社会派作家」の肩書き (3/3ページ)

2013.9.30 15:45

 言葉通り、その後は、中国残留孤児の激動の半生を描いた「大地の子」や、腐敗した航空会社に翻弄されながら生き抜く一社員の生き様「沈まぬ太陽」、政界に挑むジャーナリズムのあり方を問う「運命の人」など体験者の証言と取材を基に次々と名作を生んだ。

 大病院を舞台に医療界の暗部を描き出した「白い巨塔」を契機に、世間から「社会派作家」と呼ばれた。だが、本人はその肩書きに不本意だった。「弱い立場の人を見過ごさせない、不条理を許せないという元来の性格が、たまたま社会的テーマに広がっただけ」と語っていたという。

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