台風27号が近づく中、東京電力福島第1原発で地上タンク群の堰(せき)内にたまる汚染雨水対策が大急ぎで進められている。台風26号とその後の大雨では11カ所で水があふれた。雨水を回収するタンクの逼迫(ひっぱく)から、今回は新たに地下貯水槽が使われることになったが、汚染水漏れが相次いだ経緯があり、再び漏洩(ろうえい)が起こる可能性は否定できない。汚染水対策で東電は、窮余の策でしのぐしかないのが現状だ。
台風26号などにより11カ所で堰から水があふれ出たが、回収が追いつかなかった上、移送先の不足で作業が計画通りに行えていないのが現状だ。
堰内にたまった水は、排出基準値を下回れば堰外へ排出できることとなったが、基準を上回れば一時貯蔵タンクに回収しなければならない。今回はポンプ19台、消防車6台、タンクローリー3台など回収態勢を強化したが、回収後の貯水場所が問題となっている。
一時貯蔵タンクの容量は約4千トンだが、これまでの雨で約8割を使用。一時貯蔵タンクから2号機タービン建屋へ水を移し、空き容量を増やしているが、今度は建屋の水位が上昇し受け入れられなくなった。