液晶プロジェクター部品の反射鏡などで世界首位の岡本硝子(千葉県柏市)では、ガラスを溶かすのに大量の電気を使う。柏市内の工場の一部を電気料金補助が受けられる新潟県柏崎市に移したが、それでも電気代は全社で東電の値上げ前より年間8000万円も上がった。
海外移転も検討したものの、日本並みの良質な電気を安定的に供給できる国がなく、断念せざるを得なかった。岡本毅社長は「このまま手をこまねいていれば、日本のモノづくりが壊されてしまう」と危機感を募らせる。
資源小国の日本は、エネルギー問題と正面から向き合わねば立ち行かない。石油危機の重い教訓は改めてそれを突きつけている。(この連載は井伊重之、宇野貴文、藤原章裕が担当しました)