リンクに真剣なまなざしを送る童顔な彼女に対して、韓国語で「可愛すぎる」を意味する「オルチャン」という言葉が注がれ、カーリングとアイドルを掛け合わせた「カーリングドル」という造語も生まれた。
これに対し、本人は「私がオルチャン? 実物を見れば」と笑い飛ばしたといい、いたって冷静だ。
冷静でいられないのが、視聴率が“命”のテレビ局のようだ。12日の対スウェーデン戦では、韓国時間で午後7時からというゴールデンタイムに、ドラマなど通常の番組編成を吹っ飛ばし、試合を急遽(きゅうきょ)生中継した局もあったという。
“極貧”から出発…「日本がうらやましい」
しかし、晴れの舞台を迎えるまでの道のりは長かった。韓国にカーリングが上陸したのは1994年と最近のことで、後発国中の後発国だった。
カーリング第1世代は、専用シューズも用意できず、スニーカーの底にアクリル製の布を張った「代替シューズ」でリンクに立った。カーリング用ブラシもなかなか交換できず、国際大会で、他国チームの使い古しをもらい受けて間に合わせていたともいう。
海外合宿では、韓国系の家庭に泊めてもらい、昼はハンバーガーショップ、朝夕は自炊で、合宿費をやりくりした。ブラシを擦る姿から「掃除でもするの?」といった心ない陰口もたたかれてきた。