【どこまで進む? 再生可能エネルギー】工学院大学建築学部教授・宇田川光弘氏 (1/2ページ)

2014.2.24 05:00

 ■給湯の省エネには太陽熱利用も有効

 東日本大震災以降、節電要請もあって省エネが大きなテーマとなっている。とくに住宅用の太陽光発電の導入が急増しているが、省エネの観点から太陽熱利用も再び注目され始めている。工学院大学の宇田川光弘教授(建築学)は、「マンションなどで太陽熱利用が復活しつつある」と指摘する。

 --住宅など建築物の環境性能を研究している

 「日本には四季があり年間を通じて冷暖房が必要なほか、給湯需要もある。年間のエネルギー消費量の割合をみると、地域によって多少違うが、冷房は3%程度。これに対し暖房は20~30%と多く、このほか給湯もある。暖房エネルギーを減らすには、断熱と複層ガラスが有効で、新築住宅では普及し効果をあげている。日当たりのよくない密集地の住宅などの給湯には、太陽熱利用が有効だ」

 --太陽熱利用はオイルショック後に脚光を浴びたものの、その後は普及していない

 「1980年代に太陽熱温水器が製品化されたが、下火になった。だが、地球環境問題で住宅の二酸化炭素(CO2)排出減という要請から、給湯を太陽熱で賄う機器を開発するメーカーが増えてきた。とくにマンションは機密性が高く比較的暖房需要は少ないが、全館の給湯エネルギーの一部を太陽熱で賄うところが増加しており、デベロッパーも意識し始めた」

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