昨年9月にJR北海道の函館線大沼駅(七飯町)で発生した貨物列車脱線事故で、運輸安全委員会は28日、事故原因はレール幅の広がりが補修基準値を大幅に超過しながら、長期間にわたって放置されたことが大きく関係しているとする中間報告を明らかにした。国の機関が異常放置と脱線の因果関係を公式に指摘したのは初めて。
現場付近のレールについては、少なくとも事故発生までの3年以上補修されていなかったことも新たに判明した。
保線担当社員によるレール異常の放置が実際に脱線事故を誘発した可能性が高くなり、運輸安全委は脱線の発生メカニズムをさらに精査するとともに、再発防止策を検討するなどして最終報告の取りまとめを急ぐ。
中間報告によると、昨年9月19日に発生した事故では、けが人はいなかったが、貨物列車(18両編成)のうち6~9両目が脱線。同6月に現場付近で測定されたレール幅の広がりは、最大で補修基準値(19ミリ)を大幅に上回る40ミリだった。