□東大生産技術研究所特任教授・荻本和彦氏
再生可能エネルギーの中でも特に期待されるのが太陽光と風力発電。しかし、日照時間や風速などによる発電出力の変動が大量導入するうえで課題となる。エネルギー需給解析などを研究する東大生産技術研究所の荻本和彦特任教授は、中長期的には「電力系統への連携量を抑制できるかが鍵」と強調する。
--電力の安定供給には需要予測が必要と説く
「家庭の場合だと、固定価格買い取り制度の下では電気代が安いときに買って高いときに売り、それに合わせて家庭内の電気を使えばいいので予測は必要ない。しかし、電力系統システムは瞬時瞬時で需給のバランスが合っていないと周波数や電圧が変動するため、高い精度で需給を予測しなければならない。電力系統を結んで柔軟性をもった設備を形成するのが電力システムだから、需給予測が不可欠だ。そこに出力変動の高い太陽光などが大量に入って(連携して)くると、発電量の変動だけでなく、見かけの発電量が再生可能エネによって増えるので、需給調整の役割を担っている火力発電所などの運転が減少するという問題も出てくる。このため電力システムの調整力が低下する」