〈ここで佐村河内さんは立ち上がって深々と頭を下げた。質問に立ったのが顔見知りの人物だったようだ〉
--あれから半年以上になりますが、こんな形で対峙(たいじ)、再会することになるとは思っていませんでした。残念に思います。あなたが望んでいたことは結局、たくさんの人を犠牲にしてまでも自分が有名になること、名声を得ることではなかったのか。結局、この騒動で、あなたは今まで以上に名前を知られることになった。それは現代のベートーベンとしてではなく、稀代(きたい)のペテン師として名を残すことになるのかもしれない。この状況を、どう考えているのか
佐村河内さん「まず1点目について、人を利用したという気持ちはまったくありません。ただ、ここまで(自分の存在が)大きくなり巨大化して大騒動を引き起こしてしまい、妻にも言われました。まだ日本にとどまっていてバレてよかったと。もし世界に行って(世界的に知られるようになって)いたら、もっとたくさんの人に迷惑をかけていただろうと…」
--名声を得たかったという気持ちがあったんじゃないんですか
「信じてもらえるかどうかわかりませんが、さほどありませんでした」