◆世界へ向かう玄関口
--中央大学のキャンパスを「世界に開かれたゲートウエイ」に、とおっしゃっていますね
「多摩と後楽園、市ケ谷と市ケ谷田町の4カ所のキャンパスが、それぞれ『世界へ向かう玄関口』の役割を果たしてほしいと思っています。中央大学に学ぶことで世界的視野、人としての世界的スケールを身につけて、国際舞台に羽ばたいてほしい」
「そのために、そこに行くと外国での留学生活が自然に体験できるような場-私たちは『インターナショナル・ビレッジ』と呼んでいます-を多摩キャンパスに造りたい。そこでは英語による授業が行われているのはもちろん、日常生活のすべてを英語などの外国語で過ごせるようなスペースです」
「すでにこの構想が一部、具体化しているのが2カ所ある国際寮です。私たちは『インターナショナル・レジデンス』と呼んでいますが、ここでは外国からの留学生と全国から来た日本人学生が同じ屋根の下で生活を共にしています。今では同じような施設をもつ大学も出てきましたが、もともと中央大学が先鞭(せんべん)をつけました」
「また、文部科学省のグローバル人材育成推進事業の中で学内に立ち上げた『グローバル・スクエア』は、世界中のほとんどの新聞が閲覧できるほか、世界各国のニュース映像を見ることができるスペースで、海外の多くの大学とインターネットでつながっています」
「このような施設を構成要素として、グローバルな環境を大学全体に広げていくことで、学生諸君がキャンパスにいながら国際体験ができるようにする。これが私たちの推し進めている『グローバル・キャンパス』構想なのです」