【未来への羅針盤】中央大学の挑戦(6-3) (3/4ページ)

2014.4.4 05:00

(6)海部俊樹氏

(6)海部俊樹氏【拡大】

  • (1)中央大学のアカデミックガウンに身を包んだラフマット・ゴーベル氏=3月24日、帝国ホテル
  • (2)「パシフィック・オフィス」の開所式に集まった日米の関係者
  • (3)来賓として列席した重枝豊英総領事(左)と福原学長
  • (5)瀬谷ルミ子氏

 中央大学は当面、「環太平洋」に重点を置いて国際展開する構想を持っており、ハワイに拠点第1号を構築したことで、今後のグローバル人材の育成に大きく弾みがつくと期待している。  

 ■幅広い業界で活躍するOB・OG

 法曹界に数え切れない人材を輩出している中央大学の関係者にとっても、これはかなりの驚きだったようだ。《人事院総裁に元仙台高裁長官の一宮なほみ氏》というニュース(3月8日)。一宮は1971(昭和46)年に中央大学法学部を卒業し、仙台高裁長官を経て2013年6月から人事院人事官を務めていたが、女性が人事院総裁に就任するのは初めてだ。

 政界・経済界からスポーツ・芸能界まで、各界で活躍する中央大学のOB・OGは多い。

 「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神、まさに大正時代からの「質實剛健」の校風を合わせて考えると、“中大気質”が見えてくるような感じもする。

 政界では「清新」なイメージで首相にまで上り詰めた海部俊樹や自民党副総裁の高村正彦など。経済界では、私学出身で初の日本経団連会長に就任したキヤノン会長兼社長の御手洗冨士夫やセブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文、テレビ朝日社長の早河洋などがいる。

 スポーツ界では、巨人の主将で捕手の阿部慎之助、投手の沢村拓一はともに商学部出身。芸能界では長身の二枚目、阿部寛は理工学部、金田一耕助役ならこの人をおいてない古谷一行は法学部、個性派のきたろうは文学部。「水滸伝」や「三国志」など、中国を舞台にしたスケールの大きな歴史小説で人気の作家、北方謙三は法学部、作詞家で放送作家、「AKB48」などアイドルグループの総合プロデューサーの秋元康は文学部。

 「日本紛争予防センター」理事長として世界の紛争地域を駆け回る瀬谷ルミ子は、1993(平成5)年開設の総合政策学部出身だ。(敬称略)

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