STAP現象の検証計画について会見する理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダー。左は相沢慎一特別顧問=7日、東京都千代田区(財満朝則撮影)【拡大】
--検証実験で小保方晴子氏に助言を求めることは
相沢氏 「現在は小保方氏から情報を得られる状況にない。彼女しか知らない情報が存在する可能性はあり、協力が得られるならぜひ得たい。ただ、情報を求めることはあっても、検証チームの一員に加えることはない」
--小保方氏の関与なしで再現できるのか
丹羽氏 「論文発表後、小保方氏の再現実験に何度か立ち会っている。今後はその経験に基づき、共著者の若山照彦山梨大教授の資料も参考に検証する」
--3月9日にネイチャー誌に共著者連名で訂正を申し込んだとのことだが
丹羽氏 「私は論文は撤回すべきだと意思決定したので、(訂正は)意味がないと思う」
--訂正したデータは真正のものと考えているのか
丹羽氏 「その時点ではそう判断したが、新たな疑義が判明したこともあり、常に判断が揺らぐ状態を繰り返していた。この論文をこのまま維持することはできないと考えた」
--STAP細胞は、胚性幹細胞(ES細胞)の混入を見間違えたのではないかとの指摘がある
丹羽氏 「私が知る範囲の知見では、その仮説が真である確率は低い。専門家の判断からすると、それほど単純ではない」