福島県内外で暮らす被災者や、実際に被災者の相談を受ける医師らからも批判の声が上がった。
「ストレスで血圧が上がることはあったが鼻血が出たことはない。周囲でもそんな話は聞かない」と話すのは、福島県田村市都路町で酒店を営んでいた遠藤テル子さん(69)。原発から半径30キロ圏内にある店舗兼自宅は除染が昨年11月に終わり、ようやく住めるようになった。「住民が戻らず仕事が成り立たないから帰れない人も多い。責任ある立場の人には、故郷に住めないとか住んではいけないとか簡単に言ってほしくない」という。
福島県南相馬市から東京都江東区の東雲(しののめ)住宅に避難している主婦の高井由比子さん(44)は「影響力のある雑誌で、医学的根拠のないことを言うことの影響を考えてほしい。発信力のある人だからこそ言葉を選んでほしかった」とため息をつく。
原発事故直後には新潟、千葉、大阪の避難所を転々とした。「子供はもちろん、大人でも福島出身と打ち明けるのに勇気がいる。いろいろな考えや意見の人がいてもかまわないが、今回の件で福島県や出身者への偏見が助長されることにならないか心配だ」