こうした状況を受け、小学館集英社プロダクションでは、昨年1年間で23年の3倍に当たる30タイトルを刊行。「米国で話題になった名作だけでなく、名作の前日譚などにも翻訳を広げている」(山本さん)という。
入門には専門カフェ
とはいえ、翻訳版はフルカラーで2千円以上するものが多く、初心者には少しハードルが高い。そこで登場したのが、海外コミックを専門に扱う漫画喫茶だ。
東京・高円寺に昨年11月オープンしたカフェ「ACBD」((電)03・5913・8104)には、アメコミやフランスの漫画(バンドデシネ)などが翻訳版を中心に300冊以上そろう。店長の内尾由生弥(ゆきや)さんが、興味をもったきっかけも映画だった。「サム・ライミ監督の『スパイダーマン』がすごく面白かった。それで原作に触れたいと思ったんです」。ただ、翻訳本が高価なことや何を買ったらよいか迷いがあった経験から「読んでみたいけれど、二の足を踏む人がいる。アメコミに触れるハードルを少しでも下げたい」とカフェを開設。映画の公開に合わせてファンが語り合うイベントや、初心者向けの入門イベントも開いている。