《ところどころ言葉につまりながら、「誤報」を生んだ背景について説明した杉浦取締役。同じ記者から質問のあった記事の取り消し時期については、12日朝刊で詳しく説明すると述べるに留まった》
《続いて産経新聞政治部の阿比留瑠比記者が質問を始める。阿比留記者は、「伝言ゲームによる指示で現場に混乱があった」ことを認める吉田氏の証言が朝日の記事から抜け落ちていることを指摘。さらに、菅直人首相(当時)ら政治家に憤っている内容が盛り込まれていないことを取り上げ「何らかの意図を感じるが、そうではないのか」と問うた》
杉浦取締役「そういう意図があったとはまったく考えておりません。ただし、チェック機能が働かなかったために、ご指摘のような印象を抱かれてしまったことについては強く反省しています」
《慰安婦報道をめぐっては、ジャーナリストの池上彰氏が、執筆した朝日新聞の謝罪を求めるコラムの掲載を拒否されたとして、池上氏が連載中止を申し入れる事態に発展した。朝日新聞は後日、一転してコラムを掲載し、読者へのおわび記事も掲載した》