《挙手をする記者は一向に減らない。ここで、名指しで指名されたのが、産経新聞政治部で慰安婦報道に携わる阿比留瑠比記者だった》
司会者「阿比留さん、どうぞ」
阿比留記者「8月5日の慰安婦検証について伺う。内容に自信があると先ほど社長がおっしゃいましたが、あの記事の中で、植村隆元記者の記事の中に事実のねじ曲げはないと書かれている。しかし、(元慰安婦の)金学順さんが親に、妓生(キーセン)へ売られたことは周知の事実ですし、その後の植村さんの記事は訂正されていない。明らかな事実のねじ曲げであると思いますが、いかがですか」
杉浦取締役「朝日新聞としては、妓生イコール慰安婦だから仕方ないという考え方は取っていません。妓生学校にいたということをあえてそこで触れる必要はないと考えていた。それは当時の植村記者も同じであり、その後も同じだと考えている。そういう意味で、ねじ曲げではないと考えている」
阿比留記者「そうすると、金さんがまさか自分で『戦場に連行された』と言ったということですか。ほかの裁判やインタビューでは、そういうことを一切言っていないですよ」