御嶽山の山頂付近で、登山者の救助作業を行う自衛隊員ら。企業も行方が分からない社員の安否確認を急いでいる=29日午前、共同通信社ヘリから【拡大】
御嶽山(おんたけさん)の噴火に社員が巻き込まれた恐れがあるとして、損害保険ジャパン日本興亜と、日本生命保険子会社のニッセイアセットマネジメントは社内に対策本部を設置し、安否確認を急いでいる。
損保ジャパン日本興亜によると、27日早朝に日帰りで御嶽山に入山した埼玉県と神奈川県に勤務する社員9人のグループのうち、6人の行方が分からなくなったという。3人は自力で下山したが、残る6人は登山の途中に噴火に巻き込まれた恐れがある。
同社は社内に対策本部を設置し現地に担当者を派遣して安否情報の収集を急いでいる。同社広報部は「無事を祈っている」と述べた。
ニッセイアセットも、御嶽山に出かけたとみられる男性社員2人と女性社員1人と連絡が取れなくなっているという。
同社によると、3人はプライベートで登山に訪れたとみられる。3人が登山することを聞いていた別の社員が、27日の噴火のニュースを受けて、安否を確認したが、連絡が取れなかったという。緊急対策本部を設置し情報収集を行っている。
日本郵政は29日、御嶽山に登っていたグループ企業の女子従業員1人が安否不明になったと公表。セイコーエプソンも、休暇を取って御嶽山に向かった男性社員1人と連絡が取れていないという。