大阪ガス元社長の大西正文氏が死去

　大阪ガスの社長、会長を歴任し、大阪商工会議所会頭も務めた大西正文（おおにし・まさふみ）氏が１５日、老衰のため、死去した。８９歳。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、大阪ガス主催の「お別れの会」を行う。

　海軍士官を務めた後、京都帝国大法学部を卒業し京都大大学院を修了。１９４８年に大阪ガス入社。主に人事や営業畑を歩んだ。８１年に前任社長の急死で社長に就いた。不動産やレストランなど多角化も推進し、会長、相談役を経て、２００８年６月に特別顧問を退任した。

　１９９２年１１月～９９年３月、大阪商工会議所会頭も務めた。２００８年夏季五輪の大阪誘致に尽力。アジアとの交流にも取り組み、１９９６年１０月から２年間、アジア商工会議所連合会会長を務めた。１９８５年４月、藍綬褒章。９７年４月、勲一等瑞宝章。