THKの関連会社の工場に設置している垂直型風車(宮城県大衡町)【拡大】
そこで、垂直型風車にこの軸受を利用し、歯車をダイレクトドライブ化するなどで2012年から実験を開始したところ「発電効率は25%から28%に向上」(同)、発電量を1割程度上げられたという。この駆動機構は2~5キロワットの小型の垂直型風車向けで、すでに国内メーカー向けに供給が決まっており「量産化の準備を進めている。今後は最大20キロワットまで対応させる」(同)計画だ。
垂直型だけでなく、水平型でも歯車を使わない駆動機構を10年から実験しており、「30キロワットまでの小型風車向けに実績をつくりたい」としている。
一方、垂直軸を生かした小水力発電装置「小型水流発電」も開発した。水位差が小さい農業用水でも利用可能で、しかも両岸に橋を渡して発電機を備えたシャフトユニットを載せるだけのため設置が簡単という。12年から台湾の2カ所で実証実験しているほか、今夏には国内で初めて神奈川県で実験を行った。発電出力は最大2.2キロワットと小さいが、「初期投資は数百万~1000万円と安価で、同じ用水路に複数台置くことも可能」。
このほか、集光型太陽光発電向け架台駆動ユニットの開発にも取り組んでおり、再生エネ市場を「新事業の柱に育てる」(技術開発第一部の会田智幸クリエイティブプロデューサー)考えだ。