--日本の地熱資源量は約2300万キロワットとされている
「地熱発電には熱、水、地質構造の3要素が必要だが2300万キロワットという数字は水を考慮していない。業界の目標として、2050年で最低でも95万キロワット、さらなる規制緩和が進むベストシナリオで190万キロワット、高度な技術革新が進むドリームシナリオで1000万キロワットというビジョンを提示している。課題も多く、それを解決する特効薬はないが、純国産で設備利用率が高く、地域産業の振興にも貢献する地熱開発が着実に進む基盤はできた」
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【プロフィル】安達正畝
あだち・まさお 名古屋大学大学院岩石・鉱物・鉱床学講座修士課程修了。1974年三井金属鉱業入社。奥会津地熱社長などを経て、2012年から現職。静岡県出身。65歳。