第47回衆院選は14日、投開票が行われ、自民党は選挙区、比例代表ともに優勢な戦いをみせた。堅調な選挙戦を展開し、選挙前勢力(31議席)並みの議席をうかがう公明党と合わせ、3分の2以上(317議席)を獲得する公算が大きい。この場合、衆院で可決された法案が、参院で否決するか、60日以内に議決しない場合、出席議員の3分の2以上の賛成で再議決し、成立させることが可能となる。
民主党は、選挙前勢力(62議席)を上回るものの、100議席には届かない見込み。共産党は、議席を倍増させる勢いをみせている一方、「第三極」の維新の党と次世代の党は後退している。
安倍晋三首相は今回の衆院選の勝敗ラインについて「自民、公明両党で過半数」との方針を表明してきた。24日に召集予定の特別国会で行われる首相指名選挙で安倍首相が引き続き選出され、直ちに第3次安倍内閣の発足に向けた準備に入る。成長を重視した経済政策「アベノミクス」で引き続きデフレ脱却を目指し、円安への対応などを盛り込んだ経済対策を年内に決定する。