31日、インドネシア・スラバヤの空港で、機体の残骸などが見つかった海域の地図を調べる救難隊員(AP)【拡大】
インドネシアの空軍報道官は31日、消息を絶ったエアアジア機(乗客乗員162人)について「海に墜落したことを確認した」と述べた。海上で回収した酸素ボンベを製造番号から、同機搭載のものと断定した。救難当局は不明者の捜索を続け、同日までに搭乗者とみられる7人の遺体を収容した。うち1人の女性は客室乗務員の制服を身に着けていた。
救難当局は、周辺の水深25~30メートルの海底で、水中音波探査機で機体とみられる物体を確認した。航空機で上空から目視できるほど大きく、エアアジア機の胴体部分の可能性が高い。救難当局は海軍のダイバーを投入する予定だが、大雨で波が高くダイバーによる捜索は実施できていない。
残骸が比較的狭い海域に集中していることから、同機は上空で爆発したのではなく、海上に衝突した衝撃で破壊されたとの見方が出ている。墜落原因を解明する上で重要な飛行データや交信記録などを記録したブラックボックスは回収されていない。(共同)