【戦士の休息】作家・佐々木譲さん 現場で真剣・誠実に生きる人間描く (2/2ページ)

2015.1.31 05:00

オフはパーティーで料理を振る舞うという佐々木譲さん。得意料理はパエリア、ローストビーフなど

オフはパーティーで料理を振る舞うという佐々木譲さん。得意料理はパエリア、ローストビーフなど【拡大】

 --最近の活動は

 「昨年7月から『週刊新潮』に、東京が舞台の警察小説『犬の掟』を連載している。また今年4月から北海道新聞、東京新聞、中日新聞、西日本新聞で警察小説の新作の連載を始める」

 「北海道の有志とともに電子書籍の絵本を発行する『Joh’s Picture Book Project』も進めている。iPone(アイフォーン)とiPad(アイパッド)に対応し、作品のイメージに合った音楽が流れ、イラストが動く。これまでに『サーカスが燃えた』『図書館の子(A Child of the Library)』などの作品を配信した」

 --リラックス法は

 「厳冬期以外は北海道にいることが多い。以前はオフに乗馬をしていたが、最近はバードウオッチングやフライフィッシング、冬場にはクロスカントリースキーを楽しんでいる。ホームパーティーもよく行っており、料理に腕を振るっている。パエリア、ローストビーフが得意。料理に集中していると、頭が空っぽになり仕事を忘れられる。仕事で伸び切ったゴムのようになった頭を、緩める時間を作ることが必要だ」

                   ◇

【プロフィル】佐々木譲

 ささき・じょう 広告代理店、自動車メーカーの販売促進部に勤務し、1979年に『鉄騎兵、跳んだ』で文芸春秋・第55回オール読物新人賞を受賞。89年、『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞。2010年、『廃墟に乞う』で第142回直木賞を受賞。64歳。北海道出身

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