若手人材座談会。CDとURAのあり方や能力、産業界との関係など、今後の産学官連携について議論した=東京都千代田区の日本立地センター【拡大】
ある大手製造業の執行役員は「現状では多くの大手企業が大学には大学ならではの研究を求め、大学は大学独自の特許出願活動を負担に思っているのでは」と産学官連携に対する本音を代弁する。金沢工業大学大学院知的創造システム専攻の高橋真木子教授は、米国ではCDによって起業やライセンスで大きな収益を上げていた大学が「今や共同研究や受託、コンサルティングへ動き始めているようだ」とCDの活動が変化したとみる。今後日本でCDの採用が減り、URAがカバーしきれなければ、大学・機関は、保有技術・特許の企業での活用が後退し、企業からの共同・受託研究へのシフトが予想される-。これでは1998年の「大学等技術移転促進法」施行に始まる産学官連携活動の価値が薄れてしまう。
だが、大学・機関で“知”が創造されれば、活用を求められる。CDは2000人を超えた。将来やり直すことがないよう、人的・知的資産を生かす道が今、必要とされている。(知財情報&戦略システム 中岡浩)