原子力規制委員会は3日、四国電力伊方(いかた)原発3号機(愛媛県)について、再稼働に向けた新規制基準の適合性審査の会合を終えた。四電は今月中にも補正書を提出する見込みで、規制委は事実上の合格証となる「審査書案」の作成に入る。九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続く3カ所目。地元同意などを経て、伊方の再稼働は今秋以降になる見込みだ。
規制委の石渡明委員はこの日の会合で「審査会合で審議すべき論点はない」と述べた。
四電は平成25年7月に審査を申請し、これまで70回以上の審査会合が開かれた。敷地前面海域にある中央構造線断層帯を震源とする地震の揺れの評価で、規制委と四電の評価が対立し、審査は長引いた。審査の中で、基準地震動(想定される最大の揺れ)は申請時の570ガルから650ガルへ、基準津波(想定される津波の高さ)も4・1メートルから8・12メートルへ見直された。
四電によると、耐震設計をやり直したため、今秋まで工事は続くという。その間に設備や機器の設計書などを確認する工事計画認可などを進め、地元の同意を得る手続きに取りかかる。