九州電力川内原発。左から1号機、2号機=鹿児島県薩摩川内市【拡大】
九州電力は19日、審査に合格している川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県)の原子炉を7月上旬に起動させ、8月にも営業運転を開始する計画を原子力規制委員会に提出した。再稼働の具体的なスケジュールが明らかになるのは初めて。
再稼働に向けては、機器や設備の性能を現地で確認する「使用前検査」の日程を規制委と調整する必要があり、起動の時期が変更になる可能性もある。工事計画の補正書提出が遅れている2号機について、九電は9月にも再稼働させたいとしている。
九電によると、使用前検査は今月下旬から約4カ月半かけて行われる予定で、規制委が原子炉や発電機、ポンプなど約1200の設備を抜き取り検査して、異常がないか確認する。
九電は使用前検査中の6月上旬にも原子炉に燃料を入れ、7月上旬に原子炉を起動させた後、営業運転と同じ出力で約1カ月間試運転する。
それに合わせて最終的な性能確認を行い、営業運転に移る予定。1号機は平成23年5月に定期検査のため停止しており、再稼働すれば約4年2カ月ぶりとなる。