吉村真晴(右)と組み、世界選手権の混合ダブルス2回戦に出場した石川佳純=中国・蘇州(共同)【拡大】
「気合を入れるために切りました」と会見ではまじめな顔で回答したものの、石川も22歳の女子なりに最近はおしゃれにも敏感。前髪を眉毛の上でそろえる『オンザ眉毛』と呼ばれる流行の髪形にしているのを察知された。そこまで中国人記者にチェックを受けるとは本人も「ビックリしました」と苦笑いの一幕もあった。
◆ボール変更で追い風
パワフルな卓球でたたきのめしに来る中国勢に対して、今大会では卓球女子日本代表には追い風が吹いている。昨年7月だった。国際卓球連盟は公式ボールを、引火しやすく、機内に持ち込みできにくいということでセルロイド製からプラスチック製に変えている。そればかりではない。0.5ミリ大きくした。これによってどういうことが起きるかというと、変化しやすいボールに変わった。サッカーでいうブレ玉を打ちやすくなったことでフィジカルでは及ばない日本女子にとっては有利といえる。事実、石川も「ラリーの回数が格段に増えた」とにんまりだった。
2013年、中国人コーチと契約してから一気に石川時代になったともいえる。もちろんパワーもついた。筋トレにも初めて取り組み、スタート当初は10キロのバーベルしか持ち上げられなかった石川が今や50キロ近くまであげられる。ボールの変更に加え、パワーをつけた石川にとって世界卓球での優勝はもちろん絵空事でなくなっている。