南シナ海・南沙諸島で、中国が埋め立てを進めているとされるミスチーフ(中国名・美済)礁=5月11日(AP)【拡大】
--現在、中国が進める南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島での岩礁埋め立てが大きな問題となっています
先頃、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で、中国は岩礁埋め立てに関して、「主権の範囲内で道理にかない合法だ」などと強弁したほか、軍事目的でもあることを認めました。
米国が埋め立ての即時中止を要求するなど国際社会の厳しい目があるにもかかわらず、中国は強硬姿勢を崩そうとしません。今後、シーレーンが脅かされかねないことなども踏まえ、日本として、新たな日米防衛協力の指針(ガイドライン)に基づいて米国と歩調を合わせ、地域の平和・安定のために貢献することが必要です。
また、中国と領有権をめぐって対峙(たいじ)するベトナムやフィリピンなどの沿岸国とも海洋安全保障分野での協力関係を深めるべきです。
--さて、中国は「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」の資料をユネスコの記憶遺産に登録申請しています。こうしたなか、先月下旬、フランス・パリのユネスコ本部を訪問したそうですね
“虚構”の歴史が“事実”として後世に伝えられれば、わが国は未来永劫、汚名を着せられることになってしまいます。日本政府の対応がほとんどみられないなか、私たち幸福実現党は、中国による記憶遺産への登録阻止に向けた署名活動などを展開してまいりました。
今回のユネスコ訪問では、記憶遺産事務局の担当者に、中国が提出した「従軍慰安婦」資料への反論文書を手渡し、申し入れを行いました。中国が資料の解釈を歪曲(わいきょく)している事実や、一部資料を所有者に無断で申請しているといった問題点を指摘した反論文書には、40名を超える国内外の有識者が賛同者として名を連ねています。
登録申請の可否は、今秋には決定の見通しですが、申請却下に向けて、わが党として粘り強く働きかけていくつもりです。