関西電力の姫路第2火力発電所。最新鋭だが、蒸気タービン破損で停止している=兵庫県姫路市【拡大】
供給力がピーク時をどれだけ上回っているかを示す「予備率」は今夏、9社で7%と安定水準を確保する見通しだ。ただ、火力が止まれば厳しくなり、関電も、他の4電力から応援融通を受け乗り切る。需給は「綱渡り以外の何者でもない」(業界幹部)。
低コストで安定した電力供給を確保するには「原発再稼働が急務」(同)。だが新規制基準の適合性審査が申請された15原発25基中、合格したのは九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)など4基にとどまり、再稼働に向けた動きは遅れている。
■最近、運転が停止した火力発電所(月日/電力会社/発電所)
5月21日/北海道電力/苫東厚真2号機(北海道厚真町)※再開済み
6月 3日/北陸電力/富山4号機(富山市)※再開済み
11日~/関西電力/姫路第2・1~6号機(兵庫県姫路市)の工事を開始
18日/九州電力/苓北1号機(熊本県苓北町)
26日/九州電力/苅田新1号機(福岡県苅田町)