プロジェクトの発表会には、自分が頭を動かすと、離れた場所のカメラが連動して動き、普段とは違う視点からものを見る装置や、筋肉が動くと流れる電流を察知して、義手を動かす装置などが展示されて、「義体」や「電脳」といったものの実現の可能性が示唆された。
写真家の桐島ローランド氏は、「AVATTA」というシステムのプレゼンテーションを行った。84台のデジタル一眼レフカメラをぐるりと配置して、一度に全身を撮影できる装置。これを使えば、人間の精密な3DCGモデルが、短い時間で作成できる。「1度これでモデルをスキャンすれば、あとは役者がいらない時代が来るかもしれない」と桐島氏。俳優には少し怖い技術だ。
ライブ・アースというテクノロジーも紹介された。さまざまな情報を取り込んで、映像の地球儀の上に映し出すもので、デモンストレーションでは、「攻殻機動隊」にちなんで地球上の各地で行われている産業用ロボットの取引状況が映し出された。